Oracleデータベースの使い方

Oracleデータベースは、オラクル社が開発・販売しているリレーショナルデータベース管理システムである。

目次

  1. 1 インストール
  2. 2 設定
    1. 2.1 初期化パラメータ
    2. 2.2 ネットワーク設定
  3. 3 ツール
    1. 3.1 SQL Developer
    2. 3.2 SQL*Plus
    3. 3.3 SQL*Loader
    4. 3.4 exp
    5. 3.5 expdp
    6. 3.6 imp
    7. 3.7 impdp
    8. 3.8 lsnrctl
    9. 3.9 tnsping
  4. 4 SQL文
  5. 5 データ型
  6. 6 関数
  7. 7 権限
    1. 7.1 システム権限
    2. 7.2 オブジェクト権限
  8. 8 スキーマ・オブジェクト
    1. 8.1 制約
    2. 8.2 データベース・リンク
    3. 8.3 データベース・トリガー
    4. 8.4 外部プロシージャライブラリ
    5. 8.5 索引
    6. 8.6 マテリアライズド・ビュー
    7. 8.7 マテリアライズドビューログ
    8. 8.8 順序
    9. 8.9 ストアド・ファンクション
    10. 8.10 ストアド・パッケージ
      1. 8.10.1 DBMS_LOCK
      2. 8.10.2 DBMS_MVIEW
      3. 8.10.3 DBMS_OUTPUT
      4. 8.10.4 DBMS_STANDARD
      5. 8.10.5 DBMS_STATS
      6. 8.10.6 DBMS_XPLAN
      7. 8.10.7 UTL_FILE
    11. 8.11 ストアド・プロシージャ
    12. 8.12 シノニム
    13. 8.13
    14. 8.14 ビュー
      1. 8.14.1 データディクショナリ・ビュー
      2. 8.14.2 動的パフォーマンス・ビュー
  9. 9 非スキーマ・オブジェクト
    1. 9.1 ディレクトリ
    2. 9.2 ロール
    3. 9.3 スキーマ
    4. 9.4 表領域
    5. 9.5 ユーザー
  10. 10 ログ
    1. 10.1 ALERTログ
    2. 10.2 バックグラウンドトレース
    3. 10.3 ユーザー・トレース
  11. 11 PL/SQL
  12. 12 API
    1. 11.1 JDBC
    2. 11.2 OCI
    3. 11.3 ODBC
    4. 11.4 Pro*C/C++
    5. 11.5 Pro*COBOL
  13. 13 自動ワークロードリポジトリ (AWR)
  14. 14 データベースの正規化

ALERTログ

オラクルのプロセスからシステム・ログ・メッセージとエラー情報が出力されるファイルがALERTログである。

初期化パラメータ background_dump_dest に設定された値が格納場所となる。SQL*Plus から show parameter コマンドを実行することで、初期化パラメータを確認することができる。

$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
接続されました。
SQL> SHOW parameter background_dump_dest

NAME                 TYPE   VALUE
-------------------- ------ ------------------------------
background_dump_dest string /oracle/product/10.2.0/Db_1/ad
                            min/orcl/bdump
SQL>

初期化パラメータ background_dump_dest が設定されていない場合は、$ORACLE_HOME/rdbms/log が格納場所となる。

ALERTログのファイル名はOSによって異なる。

ALERTログのファイル名
OS ログファイル名
Unix/Linux alert_SID.log
Windows SIDalert.log

ここで、SID はシステム識別子を表す。たとえば、システム識別子がorclの場合、UNIXでのALERTログのファイル名は alert_orcl.log となる。

バックグラウンド・トレース

バックグラウンド・プロセスからエラー情報が出力されるファイルがバックグラウンド・トレースである。

初期化パラメータ background_dump_dest に設定された値が格納場所となる。

バックグラウンド・トレースのファイル名はOSによって異なる。

ALERTログのファイル名
OS ログファイル名
Unix/Linux SID_プロセス名_PID.trc
Windows SIDプロセス名.trc

ユーザー・トレース

サーバー・プロセスからエラー情報とSQL文の統計情報が出力されるファイルがユーザー・トレースである。

初期化パラメータ user_dump_dest に設定された値が格納場所となる。SQL*Plus から show parameter コマンドを実行することで、初期化パラメータを確認することができる。

$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
接続されました。
SQL>  show parameter user_dump_dest

NAME                 TYPE   VALUE
-------------------- ------ ------------------------------
user_dump_dest       string /oracle/product/10.2.0/Db_1/ad
                     min/orcl/udump
SQL> 

ユーザー・トレースのファイル名はOSによって異なる。

ALERTログのファイル名
OS ログファイル名
Unix/Linux ORAPID.trc
Windows SID_ora_PID.trc

ALERTログやバックグラウンド・トレースは常に出力されるが、ユーザー・トレースは出力の有無を制御することができる。