マテリアライズドビューに関するデータディクショナリビュー

ALL_MVIEWS、DBA_MVIEWS及びUSER_MVIEWSは、マテリアライズド・ビューを示すデータ・ディクショナリ・ビューである。

ALL_MVIEWS

ALL_MVIEWSは、現在のユーザがアクセスできるマテリアライズド・ビューを示すデータ・ディクショナリ・ビューである。

ALL_MVIEWS
データ型 NULL
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL
MVIEW_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL
CONTAINER_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL
QUERY LONG
QUERY_LEN NUMBER(38)
UPDATABLE VARCHAR2(1)
UPDATE_LOG VARCHAR2(30)
MASTER_ROLLBACK_SEG VARCHAR2(30)
MASTER_LINK VARCHAR2(128)
REWRITE_ENABLED VARCHAR2(1)
REWRITE_CAPABILITY VARCHAR2(9)
REFRESH_MODE VARCHAR2(6)
REFRESH_METHOD VARCHAR2(8)
BUILD_MODE VARCHAR2(9)
FAST_REFRESHABLE VARCHAR2(18)
LAST_REFRESH_TYPE VARCHAR2(8)
LAST_REFRESH_DATE DATE
STALENESS VARCHAR2(19)
AFTER_FAST_REFRESH VARCHAR2(19)
UNKNOWN_PREBUILT VARCHAR2(1)
UNKNOWN_PLSQL_FUNC VARCHAR2(1)
UNKNOWN_EXTERNAL_TABLE VARCHAR2(1)
UNKNOWN_CONSIDER_FRESH VARCHAR2(1)
UNKNOWN_IMPORT VARCHAR2(1)
UNKNOWN_TRUSTED_FD VARCHAR2(1)
COMPILE_STATE VARCHAR2(19)
USE_NO_INDEX VARCHAR2(1)
STALE_SINCE DATE
NUM_PCT_TABLES NUMBER
NUM_FRESH_PCT_REGIONS NUMBER
NUM_STALE_PCT_REGIONS NUMBER

OWNER

マテリアライズド・ビューの所有者

OWNER列にはマテリアライズド・ビューの所有者が格納されている。所有者とは、すなわちスキーマである。

SELECT * FROM DBA_MVIEWS WHERE OWNER = 'TSUKA'

MVIEW_NAME

マテリアライズド・ビューの名前

MVIEW_NAME列にはマテリアライズド・ビューの名前が格納されている。

SELECT * FROM USER_MVIEWS WHERE MVIEW_NAME = 'EMP'

CONTAINER_NAME

マテリアライズド・ビューのデータが保持されるコンテナ名

QUERY

マテリアライズド・ビューを定義する問合せ

QUERY列にはマテリアライズド・ビューを定義する問合せが格納されている。

SELECT QUERY FROM ALL_MVIEWS WHERE MVIEW_NAME = 'EMP'

QUERY列のデータ型はLONGであるため、SELECT文のWHERE句の条件に指定できない。したがって、次のSQLはエラーになる。

SELECT * FROM DBA_MVIEWS WHERE QUERY LIKE '%DBLINK%'

QUERY_LEN

定義問合せの長さ(バイト)

UPDATABLE

マテリアライズド・ビューが更新可能かどうか

Y
yes
N
no

UPDATE_LOG

更新ログのファイル名

MASTER_ROLLBACK_SEG

マスター・サイト用のロールバック・セグメントまたはマスター・マテリアライズド・ビュー・サイト

MASTER_LINK

マテリアライズド・ビューの元となる問い合わせの表、ビュー及びその他のマテリアル・ビューにデータベース・リンクを使用している場合、MASTER_LINKにデータベース・リンク名が格納されている。

SELECT * FROM DBA_MVIEWS WHERE MASTER_LINK IS NOT NULL

REWRITE_ENABLED

リライトが使用可能かどうか

Y
yes
N
no

REWRITE_CAPABILITY

マテリアライズド・ビューがリライトできるかどうか

NONE
リライト禁止または防止のため、マテリアライズド・ビューをリライトに使用することはできない。
TEXTMATCH
マテリアライズド・ビューの定義問合せに、クエリー・リライトの使用の制限が含まれる。
GENERAL
マテリアライズド・ビューの定義問合せに、クエリー・リライトの使用の制限が含まれない。したがって、Oracle Databaseは、サポートされるすべてのリライト・ルールを適用できる。

REFRESH_MODE

マテリアライズド・ビューのリフレッシュモード

DEMAND
適切なリフレッシュ・プロシージャがコールされた場合、このマテリアライズド・ビューはリフレッシュされる。
COMMIT
マテリアライズド・ビューのマスターの1つのトランザクションがコミットする場合、このマテリアライズド・ビューはリフレッシュされる。
NEVER
このマテリアライズド・ビューはリフレッシュされない。

REFRESH_METHOD

マテリアライズド・ビューのリフレッシュに使用されるデフォルトの方法

COMPLETE
マテリアライズド・ビューは、マスターから完全にリフレッシュされる。
FORCE
可能な場合、高速リフレッシュが実行され、そうでない場合、完全リフレッシュが実行される。
FAST
前回のリフレッシュ以降のマスター内の変更に対応する変更を適用する、増分リフレッシュが実行される。
NEVER
このマテリアライズド・ビューはリフレッシュしないことがユーザーによって指定された。

BUILD_MODE

マテリアライズド・ビューが作成されるとき、どのように移入されたか

IMMEDIATE
作成時にマスターから移入された。
DEFERRED
作成時には移入されなかった。ユーザーによって、後で明示的に移入される必要がある。
PREBUILT
作成時に既存表を用いて移入された。この事前作成表の内容とマテリアライズド・ビューのマスターとの関係について、Oracle Databaseは認識しない。

FAST_REFRESHABLE

マテリアライズド・ビューが増分(高速)リフレッシュできるかどうか

NO
複雑なため、マテリアライズド・ビューを高速リフレッシュできない。
DML
高速リフレッシュは、DML操作に対してのみサポートされる。
DIRLOAD_DML
高速リフレッシュは、ダイレクト・ロードおよびDML操作に対してサポートされる。
DIRLOAD_LIMITEDDML
高速リフレッシュは、ダイレクト・ロードおよびDML操作のサブセットに対してサポートされる。

LAST_REFRESH_TYPE

最新のリフレッシュに使用される方法

COMPLETE
最新のリフレッシュが完了した。
FAST
最新のリフレッシュは高速(増分)だった。
NA
マテリアライズド・ビューは、まだリフレッシュされていない(たとえば、DEFERREDで作成された場合)。

LAST_REFRESH_DATE

リフレッシュされた最新の日付

STALENESS

マテリアライズド・ビューの内容とマテリアライズド・ビューのマスターの内容の関係

FRESH
マテリアライズド・ビューは、マスターの現在の状態の読取り一貫性ビューとなる。
STALE
マスターが1つ以上変更されているため、マテリアライズド・ビューは古くなっている。マテリアライズド・ビューがSTALEになる前にFRESHだった場合、マスターの以前の状態の読取り一貫性ビューとなる。
NEEDS_COMPILE
マテリアライズド・ビューが依存するオブジェクトが変更されている。このマテリアライズド・ビューの妥当性チェックおよび内容の陳腐化の計算には、ALTER MATERIALIZED VIEW...COMPILE文が必要。
UNUSABLE
マテリアライズド・ビューは、ある時点からマスターの読取り一貫性ビューではない。
UNKNOWN
マテリアライズド・ビューが、ある時点からマスターの読取り一貫性ビューであるかないかをOracle Databaseは認識しない(マテリアライズド・ビューが事前作成表に作成された場合)。
UNDEFINED
マテリアライズド・ビューは、リモート・マスターを所有する。このようなマテリアライズド・ビューに、陳腐化の概念は定義されない。

AFTER_FAST_REFRESH

高速リフレッシュがこのマテリアライズド・ビューに適用された場合に発生する陳腐化の値

UNKNOWN_PREBUILT

マテリアライズド・ビューが事前作成ビューかどうか

Y
yes
N
no

UNKNOWN_PLSQL_FUNC

マテリアライズド・ビューにPL/SQLファンクションが含まれているかどうか

Y
yes
N
no

UNKNOWN_EXTERNAL_TABLE

マテリアライズド・ビューに外部表が含まれているかどうか

Y
yes
N
no

UNKNOWN_CONSIDER_FRESH

マテリアライズド・ビューが最新とみなされるかどうか

Y
yes
N
no

UNKNOWN_IMPORT

マテリアライズド・ビューがインポートされるかどうか

Y
yes
N
no

UNKNOWN_TRUSTED_FD

マテリアライズド・ビューが、リフレッシュに信頼性がある制約を使用するかどうか

COMPILE_STATE

依存するオブジェクトについてのマテリアライズド・ビューの妥当性

VALID
マテリアライズド・ビューはエラーなしで妥当性チェックされ、依存するオブジェクトは、前回の妥当性チェック以降は変更されていない。
NEEDS_COMPILE
マテリアライズド・ビューが依存するオブジェクトが変更されている。このマテリアライズド・ビューの妥当性チェックには、ALTER MATERIALIZED VIEW...COMPILE文が必要。
ERROR
マテリアライズド・ビューは、1つ以上のエラーを伴って妥当性チェックされた。

USE_NO_INDEX

マテリアライズド・ビューの作成にUSING NO INDEX句が使用されたか

STALE_SINCE

マテリアライズド・ビューが失効した時刻

NUM_PCT_TABLES

PCT詳細表の数

NUM_FRESH_PCT_REGIONS

最新PCTパーティション・リージョンの数

NUM_STALE_PCT_REGIONS

失効PCTパーティション・リージョンの数

DBA_MVIEWS

DBA_MVIEWSは、データベース内のすべてのマテリアライズド・ビューを示すデータ・ディクショナリ・ビューである。

構造はALL_MVIEWSと同じである。

USER_MVIEWS

USER_MVIEWSは、現在のユーザが所有するマテリアライズド・ビューを示すデータ・ディクショナリ・ビューである。

OWNER列がないことを除き、構造はALL_MVIEWSやDBA_MVIEWSと同じである。

関連項目