HIPO (Hierarchy plus Input Process Output)とは、ソフトウェアの機能や処理を階層構造で表す設計書です。この記事では、HIPO図の意味や書き方を解説しています。
Hierarchy plus Input Process Output の略。システム設計における図式化手法のひとつ。機能の階層(Hierarchy)を図式目次に記述し、図式目次の各機能ごとに入力(Input)、処理(Process)、出力(Output)の関係をIPOダイアグラムに記述する。「図式目次」と「IPOダイアグラム」の2つから構成される。
図式目次とは、機能の階層を表した図であり、VTOC (visual table of contents) とも呼ばれる。
IPOダイアグラムとは、図式目次の各機能ごとに入力(Input)、処理(Process)、出力(Output)の関係を表わした図である。 「総括ダイアグラム」と「詳細ダイアグラム」という2段階の粒度に分けて作成されることが多い。
処理の流れを箇条書きで記述する。
処理の入力データを記載する。
処理の出力データを記載する。
総括ダイアグラムとは、ソフトウェア又はシステム全体の入力、処理及び出力を表現した図である。
詳細ダイアグラムとは、全体を構成する機能ごとの入力、処理及び出力を表現した図である。
HIPO (Hierarchy plus Input Process Output) は JIS (Japanese Industrial Standards) で規格化されていない。
HIPO (Hierarchy plus Input Process Output) は ISO (International Organization for Standardization) で規格化されていない。