USER_TAB_PRIVS_RECD 現行のユーザが権限受領者であるオブジェクトの権限付与を示すOracleデータ・ディクショナリ・ビューである。
USER_TAB_PRIVS_RECD の構造は、GRANTEE 列を除き、ALL_TAB_PRIVS_RECD と同じである。
列 | データ型 | NULL | 説明 |
---|---|---|---|
OWNER | VARCHAR2(30) | NOT NULL | オブジェクトの所有者 |
TABLE_NAME | VARCHAR2(30) | NOT NULL | オブジェクトの名前 |
GRANTOR | VARCHAR2(30) | NOT NULL | 権限付与を実行したユーザ名 |
PRIVILEGE | VARCHAR2(40) | NOT NULL | オブジェクトについての権限 |
GRANTABLE | VARCHAR2(3) | 権限がGRANT OPTION付きで付与されたか | |
HIERARCHY | VARCHAR2(3) | 権限がHIERARYCHY OPTION付きで付与されたか |
権限を受けた者がすべて自分であるため、GRANTEE 列は存在しない。
SQL> SELECT * FROM USER_TAB_PRIVS_RECD;
OWNER TABLE_NAME GRANTOR PRIVILEGE GRANTABLE HIERARCHY
----- ---------- ------- --------- --------- ---------
TSUKA EMP NEO SELECT NO NO
TSUKA DEPT YUME SELECT YES NO
すべてのユーザーが USER_TAB_PRIVS_RECD データ・ディクショナリ・ビューを参照できる。
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「OWNER」列は、オブジェクトの所有者を示す。
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「TABLE_NAME」列は、権限を付与したオブジェクト名を示す。
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「GRANTOR」列は、権限を付与したユーザ名を示す。
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「PRIVILEGE」列は、付与した権限を示す。
値 | 説明 |
---|---|
ALTER | 指定した表や順序を変更できる。 |
DELETE | 指定した表から行を削除できる。 |
EXECUTE | 指定したプロシージャを実行できる。 |
INDEX | 指定した表に存在する列に対して索引を作成できる。 |
INSERT | 指定した表に行を追加できる。 |
REFERENCES | 指定した表に存在する列を参照する制約を作成できる。 |
SELECT | 指定した表やビューに対して問い合わせる。 |
UPDATE | 指定した表に存在する行を更新できる。 |
READ | ディレクトリ内のファイルを読み取れる。 |
WRITE | ディレクトリ内のファイルに書き込める。 |
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「GRANTABLE」列は、権限が「GRANT OPTION」付きで付与されたかを示す。
値 | 説明 |
---|---|
YES | 権限が GRANT OPTION 付きで付与された |
NO | 権限が GRANT OPTION 付きで付与されていない |
Oracleデータ・ディクショナリ・ビュー「USER_TAB_PRIVS_RECD」の「HIERARCHY」列は、権限が「HIERARCHY OPTION」付きで付与されたかを示す。
値 | 説明 |
---|---|
YES | 権限が HIERARCHY OPTION 付きで付与された |
NO | 権限が HIERARCHY OPTION 付きで付与されていない |
USER_TAB_PRIVS_RECD に関連するデータ・ディクショナリ・ビューには次のものがある。
データ・ディクショナリ・ビュー | 説明 |
---|---|
ALL_TAB_PRIVS_RECD | 現在のユーザーが権限受領者であるオブジェクトについての権限付与 |
DBA_TAB_PRIVS_RECD というデータ・ディクショナリ・ビューは存在しない。
オラクル・データベースのデータ・ディクショナリ・ビューには次のものがある。