Oracle DBMS_STATSパッケージ

DBMS_STATSは、データベース・オブジェクト用に収集したオプティマイザの統計情報を表示・変更するパッケージである。

目次

  1. プロシージャ
    1. GATHER_DATABASE_STATS
    2. GATHER_DICTIONARY_STATS
    3. GATHER_FIXED_OBJECTS_STATS
    4. GATHER_INDEX_STATS
    5. GATHER_SCHEMA_STATS

プロシージャ

DBMS_STATS パッケージには、以下に示すプロシージャが含まれる。

GATHER_DATABASE_STATS

GATHER_DATABASE_STATS は、データベース内のすべてのオブジェクトに関する統計情報を収集するプロシージャである。

以下に示す引数を指定できる。

estimate_percent
統計収集に使用するサンプリング率。DBMS_STATS.AUTO_SAMPLE_SIZE (推奨) を指定すると、Oracleが最適なサイズを決定します。
degree
統計収集に使用する並列度。DBMS_STATS.AUTO_DEGREEを指定すると、Oracleが自動で決定します。
options
収集するオブジェクトの範囲を指定します。
意味
'GATHER' 統計を新たに収集(通常の用途)
'GATHER AUTO' 古いまたは欠落した統計のみ収集(自動統計収集と同様)
'GATHER STALE' 古くなった統計のみ収集
'GATHER EMPTY' 統計が存在しないオブジェクトのみ収集
'LIST STALE' 古くなった統計をリスト化(収集しない)
cascade
TRUEに設定すると、関連する索引の統計も収集されます。DBMS_STATSでは通常TRUEが推奨されます。
gather_sys
TRUEに設定すると、SYSスキーマの統計(データディクショナリ統計)も収集されます。通常は自動ジョブで収集されますが、手動で実行する場合に指定できます。

GATHER_DICTIONARY_STATS

GATHER_DICTIONARY_STATS は、ディクショナリのスキーマに関する統計情報を収集するプロシージャである。

GATHER_FIXED_OBJECTS_STATS

GATHER_FIXED_OBJECTS_STATS は、すべての固定オブジェクト(動的パフォーマンス表)に関する統計情報を収集するプロシージャである。

GATHER_INDEX_STATS

GATHER_INDEX_STATS は、索引の統計情報を収集するプロシージャである。

GATHER_SCHEMA_STATS

GATHER_SCHEMA_STATS は、スキーマ内のすべてのオブジェクトに関する統計情報を収集するプロシージャである。