HTML <i>

HTMLの<i>タグは、文字をイタリック体で表示します。

使い方

開始タグ <i> と終了タグ </i> で囲まれた文字列をイタリック体(italic type)で表示します。インライン要素です。

<i>
  <!-- phrasing content -->
</i>

終了タグは省略できません。開始タグと終了タグの間には、0個以上のインライン要素を含めることができます。

サンプル

<i>The New York Times</i> is an American daily newspaper based in New York City.

The New York Times is an American daily newspaper based in New York City.

属性

属性は全て省略可能です。

class
CSSのクラスを指定する。空白で区切って、複数のクラスを指定できる。
id
HTML文書内で一意な識別子を指定する。
lang
何語で記述されているかを指定する。
lang属性
説明
en 英語
en-UK 英語(イギリス)
en-US 英語(アメリカ)
ja 日本語
ja-JP 日本語(日本)
th タイ語
th-TH タイ語(タイ)
style
CSSのプロパティを指定する。セミコロンで区切って、複数のプロパティを指定できる。

CSS

i要素の代わりに、font-style CSSプロパティでイタリック体にすることもできる。

The <span style="font-style: italic;">Titanic</span> sank in the North Atlantic Ocean in 1912.

The Titanic sank in the North Atlantic Ocean in 1912.

使いどころ

イタリック体は次のような場合に使用する。ただし、専用の要素が用意されていることがある。

イタリック体
場面 要素
本、新聞、雑誌の名前 i
引用元を表わす場合は cite
アルバム、絵画、演劇、映画、テレビ番組の名前 i
船の名前 i
外国の言葉 i
用語の紹介や定義 dfn
強調 em
変数 var

イタリック体は既存のフォントを斜めにした斜体(oblique type)とは異なる。

日本語のフォントにはイタリック体が用意されていないことが多い。そのため、日本語にイタリック体を指定しても、表示上変わらないことがある。

カテゴリ

i要素は次に示すカテゴリに属する。

この要素が使用できるコンテキスト

i要素はフレージング・コンテンツが期待される場所で使用できる。

コンテンツ・モデル

i 要素の開始タグと終了タグの間には、フレージング・コンテンツを含めることができる。具体的には、以下に示す要素である。

タグの省略

i要素の開始タグおよび終了タグは、共に省略できない。

JavaScript

JavaScriptからは HTMLElement インタフェースを通じて i 要素へアクセスできる。

HTMLタグ

参考文献

WHATWG (2021) "Text-level semantics" HTML Living Standard