top - プロセスに関する情報の表示

topはプロセス(CPU使用率が高いものから順)に関する情報を表示するコマンドである。

使用例

topコマンドの使用例を次に示す。

$ top
top - 18:23:55 up 11 min,  0 users,  load average: 0.52, 0.58, 0.59
Tasks:   4 total,   1 running,   3 sleeping,   0 stopped,   0 zombie
%Cpu(s):  0.8 us,  0.0 sy,  0.0 ni, 99.0 id,  0.0 wa,  0.1 hi,  0.0 si,  0.0 st
MiB Mem :   6021.7 total,   1621.5 free,   4176.2 used,    224.0 buff/cache
MiB Swap:  18432.0 total,  18364.0 free,     68.0 used.   1714.9 avail Mem

  PID USER      PR  NI    VIRT    RES    SHR S  %CPU  %MEM     TIME+ COMMAND
    1 root      20   0    8944    328    288 S   0.0   0.0   0:00.10 init
    6 root      20   0    8944    224    180 S   0.0   0.0   0:00.00 init
    7 tsuka     20   0   19108   3632   3540 S   0.0   0.1   0:00.11 bash
   56 tsuka     20   0   19936   2132   1520 R   0.0   0.0   0:00.03 top

終了

topコマンドを実行すると、CPU使用率等が表示される。これらの値は、リアルタイムで刻々と更新されていく。この表示を終了させるには、q キーを押す。

オプション

topコマンドには次に示すオプションを指定できる。

-b
topコマンドをバッチ・モードで実行する。topコマンドの出力を、他のコマンドやファイルへ出力するのに便利である。

topコマンドをバッチ・モードで実行する場合、入力は受け付けず、-nオプションで指定した反復回数の上限まで、あるいはkillされるまで実行される。

-d seconds
画面の更新間隔を秒単位で指定する。画面の更新間隔は、d または s のインタラクティブ・コマンドで変更できる。
-h
ライブラリのバージョンと使い方を表示して終了する。
$ top -h
-n number
topコマンドが終了する前に生成する反復の最大数を指定する。
-v
ライブラリのバージョンと使い方を表示して終了する。
$ top -v

見方

PID
プロセスID
PR
プロセスの優先度

優先度が高いプロセスは、多くのCPU時間を割り当てられる。

NI
プロセスのnice値

プロセスの優先度は原則としてLinuxシステムが決めるが、ユーザが nice または renice コマンドで変更できる。nice値は-20から19までの範囲で指定できる。

RES
常駐メモリサイズ (KiB)

KiB(キビバイト)は1,024バイトを表す。kB(キロバイト)は1,000バイトを表すが、1,024バイトを意図する誤用が多いため、明確に区別するためにKiBが定められた。

S
プロセスの状態
状態 説明
D スリープ(割込み不可)
R 実行中
S スリープ
Z ゾンビ
%CPU
CPU使用率
%MEM
メモリ使用率
TIME
実行時間
COMMAND
コマンド

ファイル出力

topコマンドの結果をファイルへ出力するには、topコマンドに -b オプションを指定してバッチ・モードで実行する。

バッチ・モードで実行する場合はインタラクティブ・コマンドを受け付けないので、-n オプションでtopコマンドの反復回数も指定する。

$ top -b -n 1 > top.txt
$ top -b -d 10 -n 6 > top.txt

対応状況

top
OS 対応状況
AIX ×
HP-UX
Linux
Solaris ×
Tru64

Solarisにはtopコマンドが存在しない。似たコマンドにprstatがある。

AIXにはtopコマンドが存在しない。似たコマンドにtopasがある。

Linuxコマンド