ps (process status)は、現在実行中のプロセスに関する情報を表示するUnixコマンドである。
ps [options]
psコマンドはすべてのUnixで使用できるが、optionsに指定できるコマンドオプションに統一性がないので注意が必要である。
$ ps
PID TTY TIME CMD
6 tty1 00:00:00 bash
72 tty1 00:00:00 ps
Linuxのpsコマンドには、次のオプションが指定できる。
他のユーザが実行しているプロセスも含め、すべてのプロセスに関する情報を表示する。-aオプションを指定しない場合は、自分が実行しているプロセスに関する情報を表示する。
f
$ ps -f
UID PID PPID C STIME TTY TIME CMD
tsuka 6 5 0 16:37 tty1 00:00:00 -bash
tsuka 74 6 0 16:40 tty1 00:00:00 ps -f
l
$ ps -l
F S UID PID PPID C PRI NI ADDR SZ WCHAN TTY TIME CMD
0 S 1000 6 5 0 80 0 - 4777 - tty1 00:00:00 bash
0 R 1000 75 6 0 80 0 - 4900 - tty1 00:00:00 ps
指定したプロセスIDのプロセス情報を表示する。
u
$ ps -u
USER PID %CPU %MEM VSZ RSS TTY STAT START TIME COMMAND
tsuka 6 0.0 0.0 19108 3632 tty1 S 16:37 0:00 -bash
tsuka 76 0.0 0.0 19680 1880 tty1 R 16:43 0:00 ps -u
端末制御を持たないプロセスの情報も表示する。
情報 | 説明 | デフォルト | lオプション指定時 |
---|---|---|---|
F | プロセスのフラグ | NG | OK |
UID | プロセスのユーザID | NG | OK |
PID | プロセスID | OK | OK |
PPID | 親プロセスのプロセスID | NG | OK |
PRI | 優先度 | NG | OK |
NI | nice値 | NG | OK |
WCHAN | プロセスが休止状態のときのカーネル関数名 | NG | OK |
STAT | プロセスのステータス | NG | OK |
TTY | プロセスを制御している端末 | OK | OK |
TIME | プロセスが開始された時刻 | OK | OK |
CMD | プロセスのコマンド名 | OK | OK |
Solarisのpsコマンドには、次のオプションが指定できる。
他のユーザが実行しているプロセスも含め、すべてのプロセスに関する情報を表示する。-eオプションを指定しない場合は、自分が実行しているプロセスに関する情報を表示する。
プロセス情報の完全リスト(後述)を表示する。また、CMDにコマンド名と引数を最大80文字表示する。
プロセス情報の長いリスト(後述)を表示する。
情報 | 説明 | -f | -l |
---|---|---|---|
F | プロセスのフラグ | NG | OK |
S | プロセスの状態 | NG | OK |
UID | プロセスの実効ユーザID | OK | OK |
PID | プロセスID | OK | OK |
PPID | 親プロセスのプロセスID | OK | OK |
C | プロセッサ利用率 | OK | OK |
PRI | 優先順位 | NG | OK |
NI | nice値 | NG | OK |
ADDR | プロセスのメモリアドレス | NG | OK |
SZ | 割り当てられたすべてのファイルとデバイス | OK | OK |
WCHAN | 休止中 | NG | OK |
STIME | プロセスの開始時間 | OK | NG |
TTY | プロセスを制御している端末 | OK | OK |
TIME | プロセスの累積実行時間 | OK | OK |
CMD | コマンド名 | OK | OK |
OS | 対応 |
---|---|
AIX | OK |
HP-UX | OK |
Linux | OK |
Solaris | OK |
自分が実行しているプロセスに関する情報を表示する例を示す。
$ ps