netstat

netstatはネットワークの接続およびルーティングテーブル、インタフェース統計、マスカレード接続、マルチキャストメンバーシップを表示するUnixコマンドである。

構文

netstat [option...]

オプション

netstat コマンドには、次に示すオプションを指定できる。

-a
--all
(接続中に加えて)LISTENING状態のソケットも表示する。
-i
--interface
ネットワークインタフェースの状態テーブルを表示する。
表示項目 説明
Iface 対象となるネットワークインタフェース
MTU MTU値
Met メトリック値
RX-OK 正常に受信したパケット数
RX-ERR 受信時にエラーとなったパケット数
RX-DRP 受信時に破棄したパケット数
RX-OVR 受信時にオーバロードとなったパケット数
TX-OK 正常に送信したパケット数
TX-ERR 送信時にエラーとなったパケット数
TX-DRP 送信時に破棄したパケット数
TX-OVR 送信時にオーバロードとなったパケット数
Flg フラグ
-n
--numeric
シンボリックホストおよびポート番号、ユーザ名の代わりに数値アドレスを表示する。
-p
--program
各ソケットが属するプログラム名とプログラムID(PID)を表示する。

インストール

現在、netstatコマンドはLinux非推奨のネットワーク管理ツールとなっている。

初期状態ではインストールされていないので、自分でnet-toolsパッケージをインストールする必要がある。

$ sudo apt install net-tools

Linuxには初期状態でiproute2パッケージがインストールされている。

net-toolsパッケージとiproute2パッケージそれぞれのコマンド対応表を次に示す。

net-toolsとiproute2の対応表
net-tools iproute2
netstat ss
netstat -r ss ip route
netstat -i ip -s link
netstat -g ip maddr
arp ip n
ip neighbor
ifconfig ip a
ip addr
ip link
ip -s
ip -stats
iptunnel ip tunnel
iwconfig iw
nameif ip link
ifrename
route ip r
ip route

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