expr

exprは引数を式として評価するUnixコマンドである。

expr expression
expression

評価する式を指定する。

exprでは算術演算や比較演算ができる。比較演算の結果が真の場合は1、偽の場合は0と評価される。

exprコマンドで使用できる演算子
演算子 説明
+ 加算
- 減算
* 乗算
/ 除算
% 剰余
= 等しい
==
!= 等しくない
< 小さい
<= 小さい又は等しい
> 大きい
>=大きい又は等しい

exprコマンドは単独で使用することはあまりなく、他のコマンドと組み合わせて使用されることが多い。echoコマンドの引数で使用する例を示す。

$ echo 1 + 2
1 + 2
$ echo `expr 1 + 2`
3

exprで計算した結果をシェル変数に設定する例を示す。

$ a=1+2
$ echo $a
1+2
$ a=`expr 1 + 2`
$ echo $a
3

乗算演算子(*)をシェルがワイルドカードと認識しないよう、エスケープする。

$ echo `expr 2 \* 3`
6

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