section要素は文書の一般的なセクションを表します。セクションとは章、節および項のように、テーマごとにまとめられたコンテンツのことで、一般的には見出しが付きます。
HTML要素のタグ名、属性名および属性値は、大文字と小文字のどちらでもよい。section 要素の終了タグは省略できない。
<section>
<!-- flow-content -->
</section>
<SECTION>
<!-- flow-content -->
</SECTION>
sectionが文章の構造を表すセマンティックな要素であるのに対して、divは汎用的な区切り要素である。そのため、divは単なる視覚上の装飾のために使われることも多い。
div要素はあまりにも汎用的に使われてきたため、HTML5においてsection、articleおよびnav等のセマンティックな要素が造られることになった。
要素 | 説明 |
---|---|
address | 連絡先 |
article | 独立した記事 |
aside | コンテンツとは無関係なもの(広告等) |
div | 意味的ではなく視覚的な区切り |
figure | 図とキャプション |
footer | フッター |
header | ヘッダー |
hgroup | 見出し、サブタイトル及びリード文 |
main | メインコンテンツ |
nav | ナビゲーション |
section | 意味的な区切り |
section 要素の開始タグと終了タグの間にフロー・コンテンツを含めることができる。
section 要素の開始タグと終了タグは共に省略できない。
section 要素の中に、さらに section 要素を入れることができる。つまり、入れ子にすることができる。
<section>
<h1>深夜特急1 香港・マカオ</h1>
<section>
<h2>第一章 朝の光 発端</h2>
<p>ある朝、目を覚ました時、これはもうぐずぐずしてられない、と思ってしまったのだ。</p>
</section>
<section>
<h2>第二章 黄金宮殿 香港</h2>
<p>インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合いバスで行く、というのが私のささやかな主題だった。</p>
</section>
</section>
section要素にはグローバル属性を指定できる。具体的には、次に示す属性である。
値 | 説明 |
---|---|
off | 自動的な大文字化を行わない。 |
on | 各文における最初の文字を自動的に大文字にする。 |
none | 自動的な大文字化を行わない。 |
sentences | 各文における最初の文字を自動的に大文字にする。 |
words | 各単語における最初の文字を自動的に大文字にする。 |
characters | すべての文字を自動的に大文字にする。 |
<section class="container">
値 | 説明 |
---|---|
true | ユーザによる編集が行える。 |
false | ユーザによる編集が行えない。 |
値 | 説明 |
---|---|
ltr | 左から右へ記述する。(日本語や英語など) |
rtol | 右から左へ記述する。(アラビア語など) |
auto | ユーザーエージェントに決定される。 |
値 | 説明 |
---|---|
true | 要素をドラッグできる。 |
false | 要素をドラッグできない。 |
<section lang="ja">
JavaScriptからsection要素へはHTMLElementインタフェースを通じてアクセスできる。
プロパティ | 型 | 説明 |
---|---|---|
dataset | DOMStringMap | section要素のカスタムデータ属性 |
dir | DOMString | section要素のdir属性 |
innerText | DOMString | ノードに描画されるテキスト |
lang | DOMString | section要素のlang属性 |
style | CSSStyleDeclaration | section要素のstyle属性 |
title | DOMString | section要素のtitle属性 |
<section style="border-right: medium solid gray">
<h3>CHAPTER 1</h3>
<p>The quick brown fox jumps over the lazy dog.</p>
</section>
The quick brown fox jumps over the lazy dog.
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