Oracle V$SYSTEM_PARAMETER

V$SYSTEM_PARAMETER とは、現在のOracleインスタンスにおいて有効な初期化パラメータを示す動的パフォーマンス・ビューです。

V$SYSTEM_PARAMETER
データ型 説明
NUM NUMBER パラメータ番号
NAME VARCHAR2(80) パラメータ名
TYPE NUMBER パラメータのタイプ
VALUE VARCHAR2(4000) インスタンス全体のパラメータ値
DIPLAY_VALUE VARCHAR2(4000) わかりやすい書式で表したパラメータ値(134217728なら128M)
ISDEFAULT VARCHAR2(9) パラメータがデフォルト値かどうか
ISSES_MODIFIABLE VARCHAR2(5) このパラメータが ALTER SESSION 文で変更できるかどうか
ISSYS_MODIFIABLE VARCHAR2(9) パラメータをALTER SYSTEMで変更できるかどうかと、変更結果が有効になる時期
ISINSTANCE_MODIFIABLE VARCHAR2(5) ALTER SYSTEM 文で変更できるパラメータに対して、インスタンスごとに異なる値を使用できるか
ISMODIFIED VARCHAR2(8) パラメータの変更方法
ISADJUSTED VARCHAR2(5) 適切な値になるように、Oracleが入力値を調整したかどうか
ISDEPRECATED VARCHAR2(5) パラメータが非推奨であるかどうか
ISBASIC VARCHAR2(5) パラメータが基本パラメータかどうか
DESCRIPTION VARCHAR2(255) パラメータの説明
UPDATE_COMMENT VARCHAR2(255) 最新の更新に対応付けられたコメント
HASH NUMBER パラメータ名のハッシュ値

V$SYSTEM_PARAMETERとV$PARAMETERの違い

V$SYSTEM_PARAMETERがシステムレベルの初期化パラメータを示すのに対して、V$PARAMETERはセッションレベルの初期化パラメータを示す。

初期化パラメータ
初期化パラメータ 動的パフォーマンスビュー
サーバパラメータファイル V$SPPARAMETER
セッションレベル V$PARAMETER
V$PARAMETER2
システムレベル V$SYSTEM_PARAMETER

NAME

パラメータ名を示す。

NAME
説明
audit_trail データベースの監査
background_dump_dest ALERTログおよびバックグラウンド・トレースの格納場所
control_files 制御ファイル名のリスト
db_block_size 標準ブロックサイズ
db_cache_size データベース・バッファ・キャッシュのサイズ
db_domain ネットワークの理論上の位置
db_name データベース名
ddl_lock_timeout DDLの対象がロックされていた場合の待ち時間
fixed_date システム日時を一時的に変更する際に設定する
global_names データベースリンクが接続するデータベースと同じ名前を持つ必要があるかどうか
instance_name インスタンス名
java_pool_size Javaプールのサイズ
large_pool_size ラージ・プールのサイズ
nls_length_semantics VARCHAR2の最大長及びCHARの長さを指定する際のデフォルトのセマンティクス
open_links ひとつのセッションで同時に使えるデータベース・リンクの数
service_names サービス名
sga_max_size 最大SGAメモリサイズ
sga_target SGAに割り当てるメモリサイズ
shared_pool_size システムグローバル領域(SGA)内の共有プールのサイズ
spfile サーバー・パラメータ・ファイルのパス
user_dump_dest ユーザー・トレースの格納場所

TYPE

パラメータのタイプを示す。

TYPE
説明
1 ブール
2 文字列
3 整数
4 パラメータ・ファイル
5 予約済
6 大整数

VALUE

インスタンス全体のパラメータ値を示す。

初期化パラメータ sga_target の現在の値を問い合わせるSQL文の例を次に示す。

SQL> SELECT VALUE FROM V$SYSTEM_PARAMETER WHERE NAME = 'sga_target';
134217728

ISDEFAULT

パラメータがデフォルト値かどうかを示す。

TRUE
パラメータがデフォルト値に設定される。
FALSE
パラメータ値がパラメータ・ファイルに指定されている。

ISSES_MODIFIABLE

Oracleデータベースの初期化パラメータには、ALTER SESSION 文で値を変更できるものと、ALTER SESSION 文で値を変更できないものがある。

V$SYSTEM_PARAMETER の ISSES_MODIFIABLE 列は、このパラメータが ALTER SESSION 文で変更できるかどうかを示す。

TRUE
パラメータをALTER SESSIONで変更できる。
FALSE
パラメータをALTER SESSIONで変更できない。

ISSYS_MODIFIABLE

パラメータをALTER SYSTEMで変更できるかどうかと、変更結果が有効になる時期を示す。

IMMEDIATE
インスタンスの起動に使用されたパラメータ・ファイルのタイプに関係なく、ALTER SYSTEMでパラメータを変更できる。変更結果は即時に有効になる。
DEFERRED
インスタンスの起動に使用されたパラメータ・ファイルのタイプに関係なく、ALTER SYSTEMでパラメータを変更できる。変更結果は以降のセッションで有効になる。
FALSE
インスタンスの起動にサーバー・パラメータ・ファイルが使用されないかぎり、ALTER SYSTEMではパラメータを変更できない。変更結果は以降のインスタンスで有効になる。

ISINSTANCE_MODIFIABLE

ALTER SYSTEM 文で変更できるパラメータに対して、インスタンスごとに異なる値を使用できるかを示す。

TRUE
ALTER SYSTEM 文で変更できるパラメータに対して、インスタンスごとに異なる値を使用できる。
FALSE
Real Application Clustersのすべてのインスタンスで同じ値を使用する必要がある。ISSYS_MODIFIABLE列がFALSEの場合、ISINSTANCE_MODIFIABLE 列は常にFALSEとなる。

ISMODIFIED

Oracle動的パフォーマンス・ビュー「V$SYSTEM_PARAMETER」の「ISMODIFIED」列は、パラメータの変更方法を示す。

MODIFIED
ALTER SYSTEM 文を実行した。

ISDEPRECATED

Oracle動的パフォーマンス・ビュー「V$SYSTEM_PARAMETER」の「ISDEPRECATED」列は、パラメータが非推奨であるかどうかを示す。

TRUE
非推奨
FALSE
非推奨でない

ISBASIC

Oracle動的パフォーマンス・ビュー「V$SYSTEM_PARAMETER」の「ISBASIC」列は、パラメータが基本パラメータかどうかを示す。

TRUE
基本パラメータ
FALSE
基本パラメータでない

動的パフォーマンス・ビュー

オラクル・データベースの動的パフォーマンス・ビューには、次のものがある。

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SHOW PARAMETERS
パラメータの現在の設定値を表示する SQL*Plus コマンド