ALTER SYSTEMとは、システムのプロパティを設定するSQL文である。
チェックポイントを明示的に強制処理して、コミット済のトランザクションによる変更をディスク上のデータファイルに書き込む。インスタンスでデータベースがオープンしている場合にのみ、この句を指定できる。チェックポイントが完了するまで、ユーザーに制御は戻らない。
チェックポイントとは、REDO ログ・ファイル(LGWR)とデータファイル(DBWn)の同期を取るためときに発生するイベントである。チェックポイントの時点で、コミットされた 全ての変更内容(REDO エントリ)がデータファイルに反映されて同期していることが保証される。
ALTER SYSTEM CHECKPOINT CHECKPOINT [ GLOBAL | LOCAL ]
アプリケーションのメンテナンスが終了した後で、次の文を発行することによって、CREATE SESSION システム権限が付与されているユーザーもログインできるようにする。
ALTER SYSTEM DISABLE RESTRICTED SESSION
アプリケーションのメンテナンス中に、RESTRICTED SESSION システム権限が付与されているアプリケーション開発者のみがログインできるようにセッションを制限する。
ALTER SYSTEM ENABLE RESTRICTED SESSION
サーバー・パラメータ・ファイル(SPFFILE)を使用している場合は、ALTER SYSTEM コマンドを使用してパラメータの値を変更する。
ALTER SYSTEM SET parameter=value SCOPE=SPFILE|MEMORY|BOTH
設定するパラメータの名前を指定する。
パラメータに設定する値を指定する。
変更する範囲(スコープ)を指定します。
スコープ | 説明 |
---|---|
SPFILE | サーバパラメータファイルを変更する。現在起動中のインスタンスには影響が無く、再起動するまで反映されない。 |
MEMORY | 現在起動中のインスタンスを変更する。サーバパラメータファイルには影響が無く、再起動すると変更前の値に戻る。 |
BOTH | サーバパラメータファイルと現在起動中のインスタンスを変更する。 |
サーバー・パラメータ sga_max_size を変更する例を次に示します。
ALTER SYSTEM SET sga_max_size = 300M SCOPE = spfile;
セッションを切断する。
ALTER SYSTEM KILL SESSION 'sid, serial#';
セッションを強制終了するSQL文の例を次に示す。
SQL> SELECT SID, SERIAL#, USERNAME FROM V$SESSION WHERE USERNAME = 'TSUKA';
SID SERIAL# USERNAME
---------- ---------- ----------
100 116 TSUKA
SQL> ALTER SYSTEM KILL SESSION '100, 200';
システムが変更されました。
REDOログ・ファイルを手動でアーカイブしたり、自動アーカイブを使用可能または使用禁止にする。
ALTER SYSTEM ARCHIVE LOG CURRENT [ NOSWITCH ]
ALTER SYSTEM FLUSH SHARED_POOL
ALTER SYSTEM FLUSH BUFFER_CACHE
システム・グローバル領域(SGA)の共有プール上のデータを消去する。
SQL> ALTER SYSTEM FLUSH SHARED_POOL;
システム・グローバル領域(SGA)のバッファ・キャッシュ上のすべてのデータを消去する。
SQL> ALTER SYSTEM FLUSH BUFFER_CACHE;
新しいREDOログ・ファイル・グループへの書込みを明示的かつ強制的に開始する。
SQL> ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILE;
REGISTERを指定すると、PMONバックグラウンド・プロセスによってリスナーにインスタンスがすぐに登録される。
ALTER SYSTEM REGISTER
インスタンスの起動に使用されたspfile内の初期化パラメータの設定を削除する。
ALTER SYSTEM RESET parameter