ALTER SYSTEM

ALTER SYSTEMとは、システムのプロパティを設定するSQL文である。

  1. ALTER SYSTEM CHECKPOINT
  2. ALTER SYSTEM DISABLE
  3. ALTER SYSTEM ENABLE
  4. ALTER SYSTEM SET
  5. ALTER SYSTEM KILL SESSION
  6. ALTER SYSTEM ARCHIVE LOG
  7. ALTER SYSTEM FLUSH
  8. ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILE
  9. ALTER SYSTEM REGISTER
  10. ALTER SYSTEM RESET

ALTER SYSTEM CHECKPOINT

チェックポイントを明示的に強制処理して、コミット済のトランザクションによる変更をディスク上のデータファイルに書き込む。インスタンスでデータベースがオープンしている場合にのみ、この句を指定できる。チェックポイントが完了するまで、ユーザーに制御は戻らない。

チェックポイントとは、REDO ログ・ファイル(LGWR)とデータファイル(DBWn)の同期を取るためときに発生するイベントである。チェックポイントの時点で、コミットされた 全ての変更内容(REDO エントリ)がデータファイルに反映されて同期していることが保証される。

ALTER SYSTEM CHECKPOINT CHECKPOINT [ GLOBAL | LOCAL ]

ALTER SYSTEM DISABLE

アプリケーションのメンテナンスが終了した後で、次の文を発行することによって、CREATE SESSION システム権限が付与されているユーザーもログインできるようにする。

ALTER SYSTEM DISABLE RESTRICTED SESSION

ALTER SYSTEM ENABLE

アプリケーションのメンテナンス中に、RESTRICTED SESSION システム権限が付与されているアプリケーション開発者のみがログインできるようにセッションを制限する。

ALTER SYSTEM ENABLE RESTRICTED SESSION

ALTER SYSTEM SET

サーバー・パラメータ・ファイル(SPFFILE)を使用している場合は、ALTER SYSTEM コマンドを使用してパラメータの値を変更する。

ALTER SYSTEM SET parameter=value SCOPE=SPFILE|MEMORY|BOTH
parameter

設定するパラメータの名前を指定する。

value

パラメータに設定する値を指定する。

SCOPE

変更する範囲(スコープ)を指定します。

スコープ 説明
SPFILE サーバパラメータファイルを変更する。現在起動中のインスタンスには影響が無く、再起動するまで反映されない。
MEMORY 現在起動中のインスタンスを変更する。サーバパラメータファイルには影響が無く、再起動すると変更前の値に戻る。
BOTH サーバパラメータファイルと現在起動中のインスタンスを変更する。

サーバー・パラメータ sga_max_size を変更する例を次に示します。

ALTER SYSTEM SET sga_max_size = 300M SCOPE = spfile;

ALTER SYSTEM KILL SESSION

セッションを切断する。

ALTER SYSTEM KILL SESSION 'sid, serial#';

セッションを強制終了するSQL文の例を次に示す。

SQL> SELECT SID, SERIAL#, USERNAME FROM V$SESSION WHERE USERNAME = 'TSUKA';

       SID    SERIAL# USERNAME
---------- ---------- ----------
       100        116 TSUKA

SQL> ALTER SYSTEM KILL SESSION '100, 200';

システムが変更されました。

ALTER SYSTEM ARCHIVE LOG

REDOログ・ファイルを手動でアーカイブしたり、自動アーカイブを使用可能または使用禁止にする。

ALTER SYSTEM ARCHIVE LOG CURRENT [ NOSWITCH ]

ALTER SYSTEM FLUSH

ALTER SYSTEM FLUSH SHARED_POOL
ALTER SYSTEM FLUSH BUFFER_CACHE

システム・グローバル領域(SGA)の共有プール上のデータを消去する。

SQL> ALTER SYSTEM FLUSH SHARED_POOL;

システム・グローバル領域(SGA)のバッファ・キャッシュ上のすべてのデータを消去する。

SQL> ALTER SYSTEM FLUSH BUFFER_CACHE;

ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILE

新しいREDOログ・ファイル・グループへの書込みを明示的かつ強制的に開始する。

SQL> ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILE;

ALTER SYSTEM REGISTER

REGISTERを指定すると、PMONバックグラウンド・プロセスによってリスナーにインスタンスがすぐに登録される。

ALTER SYSTEM REGISTER

ALTER SYSTEM RESET

インスタンスの起動に使用されたspfile内の初期化パラメータの設定を削除する。

ALTER SYSTEM RESET parameter
parameter
リセットするパラメータの名前

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