Oracle V$INSTANCE

V$INSTANCE は現行インスタンスの状態を示すOracle動的パフォーマンス・ビューである。

V$INSTANCE
データ型 説明
INSTANCE_NUMBER NUMBER インスタンス番号
INSTANCE_NAME VARCHAR2(16) インスタンス名
HOST_NAME VARCHAR2(64) ホスト名
VERSION VARCHAR2(17) データベースのバージョン
STARTUP_TIME DATE インスタンスの起動時刻
STATUS VARCHAR2(12) インスタンスの状態
PARALLEL VARCHAR2(3) インスタンスがクラスタ・データベース・モードでマウントされているかどうか
THREAD# NUMBER インスタンスでオープンされたREDOスレッド
ARCHIVER VARCHAR2(7) 自動アーカイブの状態
LOG_SWITCH_WAIT VARCHAR2(15) ログ・スイッチのが待機中のイベント
LOGINS VARCHAR2(10) ログインできるユーザ
SHUTDOWN_PENDING VARCHAR2(3) 停止が保留中かどうか
DATABASE_STATUS VARCHAR2(17) データベースの状態
INSTANCE_ROLE VARCHAR2(18) インスタンスの役割
ACTIVE_STATE VARCHAR2(9) インスタンスの静止状態
BLOCKED VARCHAR2(3) すべてのサービスがブロックされているかどうか
CON_ID NUMBER コンテナのID
INSTANCE_MODE VARCHAR2(11) インスタンスのモード
EDITION VARCHAR2(7) データベースのエディション
FAMILY VARCHAR2(80) 内部使用

STATUS

Oracle動的パフォーマンス・ビュー「V$INSTANCE」の「STATUS」列は、インスタンスの状態を示す。

STATUS
説明
STARTED STARTUP NOMOUNT後
MOUNTED STARTUP MOUNTまたはALTER DATABASE CLOSE後
OPEN STARTUPまたはALTER DATABASE OPEN後
OPEN MIGRATE ALTER DATABASE OPEN { UPGRADE | DOWNGRADE }後

V$INSTANCE からインスタンス名と状態を問い合わせるSQL文の例を次に示す。

SQL> SELECT INSTANCE_NAME, STATUS FROM V$INSTANCE;

INSTANCE_NAME STATUS
------------- ------
ORCL          OPEN

ARCHIVER

自動アーカイブの状態

STATUS
説明
STOPPED
STARTED
FAILED アーカイバはログの前回のアーカイブに失敗したが、5分以内に再試行する。

LOG_SWITCH_WAIT

ログ・スイッチが待機中のイベント

STATUS
説明
ARCHIVE LOG
CLEAR LOG
CHECKPOINT
NULL ALTER SYSTEM SWITCH LOGFILEがハングしているが現行のオンラインREDOログに余裕がある。

DATABASE_STATUS

データベースの状態

STATUS
説明
ACTIVE
SUSPENDED
INSTANCE RECOVERY

ACTIVE_STATE

インスタンスの静止状態

STATUS
説明
NORMAL データベースは通常の状態である。
QUIESCING ALTER SYSTEM QUIESCE RESTRICTEDが発行された。新規のユーザー・トランザクション、問合せまたはPL/SQL文はこのインスタンスでは処理されない。
QUIESCED ALTER SYSTEM QUIESCE RESTRICTEDが発行された。ユーザー・トランザクション、問合せまたはPL/SQL文は処理されない。

CON_ID

データが関係するコンテナのID

STATUS
説明
0 CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。
1 ルートのみに関連するデータを含む行に使用される。
n データを含む行に適用されるコンテナID。

INSTANCE_MODE

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インスタンスのモード

STATUS
説明
REGULAR 通常のOracle RACインスタンス
READ MOSTLY データベースへの書込みはほとんどないOracle RACインスタンス

EDITION

データベースのエディション

STATUS
説明
CORE EE CORE Enterprise Edition
CORE SE CORE Standard Edition
EE Enterprise Edition
PO Personal Edition
SE Standard Edition
XE Express Edition

動的パフォーマンス・ビュー

オラクル・データベースの動的パフォーマンス・ビューには次のものがある。