<jsp:setProperty>

<jsp:setProperty> はJavaBeansのプロパティに値を設定するJSPアクションタグです。

属性

<jsp:setProperty> タグには次の属性を指定する。

name

JavaBeansのインスタンス名を指定する。必須属性であり、省略できない。

param

プロパティに設定する値が格納されたリクエストのパラメータ名を指定する。

property

値を設定するプロパティの名前を指定する。必須属性であり、省略できない。

property="*" とすると、リクエストパラメータのうちプロパティの名前と一致するものが、すべて設定される。

<jsp:setProperty name="account" property="*">

value

プロパティに設定する値を指定する。

使い方

JavaBeansをインスタンス化して、プロパティの値を設定する例を示す。

<%@ page contentType="text/html;charset=UTF-8" %>
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>プロパティに値を設定する</title>
  </head>
  <body>
    <jsp:useBean id="account" class="com.segakuin.AccountBean" />
    <jsp:setProperty name="account" property="type" value="saving" />
  </body>
</html>

JavaBeansをインスタンス化して、プロパティにリクエストパラメータの値を設定する例を示す。

JavaBeansをインスタンス化して、プロパティの値を設定する例を示す。

<%@ page contentType="text/html;charset=UTF-8" %>
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>プロパティに値を設定する</title>
  </head>
  <body>
    <jsp:useBean id="account" class="com.segakuin.AccountBean" />
    <jsp:setProperty name="account" property="type" param="type" />
  </body>
</html>

JavaBeans

JavaBeansとは、ビルダー・ツールで視覚的に操作できる、再利用可能なソフトウェア・コンポーネントである。

JavaBeansはプログラムの再利用を目的としているため、汎用的なロジックで構成される。具体的には、次の特徴を持っている。

引数が無いデフォルトのコンストラクタを持つ。
setterおよびgetterメソッドを持つ。
プラットフォームに依存しないコンポーネント・モデルであるため、java.io.Serializable インタフェースを実装して、シリアライズ可能にする必要がある。

JavaBeansのソースコード例を次に示す。

package com.segakuin;
import java.io.Serializable;

public class AccountBean implements Serializable {
  private int type;
  private int number;

  public AccountBean() {
    type = 1;
    number = 1234567;
  }

  public int getType() {
    return type;
  }

  public void setType(int t) {
    type = t;
  }

  public int getNumber() {
    return number;
  }

  public void setNumber(int n) {
    number = n;
  }
}

JSPタグ

JSP (JavaServer Pages) には、他にも次のタグがある。