del要素は文書から削除されたコンテンツを表す。ウェブブラウザで文書を表示したとき、削除されたコンテンツには取り消し線が引かれる。
<del>
<!-- Transparent content -->
</del>
開始タグと終了タグは省略できません。開始タグと終了タグの間にはブロック要素またはインライン要素が任意回数表れます。
次に示す属性をdelタグに指定できる。
<del cite="https://segakuin.com/html/del.html">example</del>
example
<del datetime="2021-11-05T01:25-07:00">example</del>
example
<del style="color: gray;">example</del>
example
<del title="example">example</del>
example
del要素はトランスペアレント・コンテンツを内容に含めることができる。具体的には、次に示す要素である。
<a>
<audio>
<canvas>
<del>
<ins>
<map>
<noscript>
<object>
<video>
DEL 要素の使用例を次に示します。
Extensible <del>HyperText</del> Markup Language
DEL 要素の表示サンプルを次に示します。表示結果はブラウザによって異なることがあります。
Extensible HyperText Markup Language
del要素の取り消し線の色を変えるには、CSSのcolorプロパティで色を指定する。
The <del style="color: red;">quick brown</del> fox jumps over the lazy dog.
The quick brown fox jumps over the lazy dog.
ただし、この方法では取り消し線だけでなく、文字の色も変わる。
取り消し線だけの色を変えるには、CSSのtext-decorationプロパティを使う。text-decorationプロパティは取り消し線の色だけでなく、太さや線の種類も指定できる。
The <del style="text-decoration: line-through red;">quick brown</del> fox jumps over the lazy dog.
The quick brown fox jumps over the lazy dog.
<s>
タグは、もはや正確ではない、または関連性の無いコンテンツを表す。
<s>
タグは、文書の編集を示す場合には適切ではない。文書から削除されたテキストを表すには、<del>
タグを使用する。
JavaScriptからはHTMLModElementインタフェースを通じてdel要素へアクセスできる。
HTMLModElementインタフェースには次に示すプロパティがある。
console.log(document.getElementById("example").cite)
console.log(document.getElementById("example").dateTime)
WHATWG (2021) "The del element" HTML Living Standard
IETF (2002) RFC3339