Webブラウザがスクリプトを実行しないよう設定されている場合、<SCRIPT> で記述したスクリプトを実行する代わりに、表示する文章を指定します。
Webブラウザがスクリプトを実行するように設定されている場合は、何も表示されない。
HTMLの場合、タグ名や属性名は大文字と小文字を区別しない。終了タグ(閉じタグ)は省略できない。下記のうち、いずれの書き方でもよい。
<NOSCRIPT>
<!-- content -->
</NOSCRIPT>
<noscript>
<!-- content -->
</noscript>
XHTMLの場合、タグ名や属性名を小文字で記述する。終了タグ(閉じタグ)は省略できない。
<noscript>
<!-- content -->
</noscript>
<NOSCRIPT> タグには次の属性を指定できる。
値 | 値 |
---|---|
ltr | 左から右へ記述する (日本語や英語など) |
rtl | 右から左へ記述する (アラビア語など) |
auto | ユーザーエージェントに決定させる |
値 | 説明 |
---|---|
ja | 日本語 |
ja-JP | 日本語(日本) |
en | 英語 |
en-UK | 英語(イギリス) |
en-US | 英語(アメリカ) |
th | タイ語 |
th-TH | タイ語(タイ) |
HTMLタグ <noscript> の使用例を次に示す。
<p>
JavaScriptは
<script>document.write("ON");</script>
<noscript>OFF</noscript>
です。
</p>
nocscript 要素は、次に示すカテゴリに属する。
noscript 要素のコンテンツ・モデルは透過的である。ただし、入れ子で nosciprt 要素を含むことはできない。
透過的コンテンツ・モデルとは、親要素のコンテンツ・モデルを引き継ぐということである。
たとえば、ol 要素内に noscript 要素がある場合、noscript 要素内には li 要素を記述できる。
<ol id="example">
<noscript>
<li>なし</li>
</noscript>
</ol>
<script>
list = document.getElementById("example")
<!-- リストに項目を追加する処理 -->
</script>
noscript 要素のタグは省略できない。
JavaScript からは HTMLElement インタフェースを通じて noscript 要素へアクセスできる。
プロパティ | 型 | 説明 |
---|---|---|
dataset | DOMStringMap | カスタムデータ属性 |
dir | DOMString | noscript要素のdir属性 |
innerText | DOMString | ノードに描画されるテキスト |
lang | DOMString | noscript要素のlang属性 |
style | CSSStyleDeclaration | noscript要素のstyle属性 |
tabIndex | long | noscript要素のtabIndex属性 |
title | DOMString | noscript要素のtitle属性 |
Web Hypertext Application Technology Working Group (2021) "Scripting" HTML Living Standard