Oracleデータベースのディレクトリ・オブジェクトは、ファイルシステム上の別名を示す。
Oracleデータベースのディレクトリ・オブジェクトは、ファイルシステム上の別名を示す。管理の汎用性のために、OSのパス名をハード・エンコーディングせずにディレクトリ名を使用できる。
ディレクトリ・オブジェクトはデータベースに格納され、SQLで作成及び操作できるが、スキーマには含まれない非スキーマ・オブジェクトである。
OracleデータベースにALTER DIRECTORY文は存在しない。ディレクトリ・オブジェクトを変更したいときは、CREATE OR REPLACE DIRECTOY文でディレクトリ・オブジェクトを置き換える。
SQL | 説明 |
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CREATE DIRECTORY | ディレクトリ・オブジェクトを作成する。 |
GRANT | ディレクトリ・オブジェクトに関するオブジェクト権限をユーザーに付与する。 |
DROP DIRECTORY | ディレクトリ・オブジェクトを削除する。 |
REVOKE | ディレクトリ・オブジェクトに関するオブジェクト権限をユーザーから剥奪する。 |
ディレクトリ・オブジェクトに関するコマンドは次のとおり。
コマンド | 説明 |
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impdp | Oracleデータベースにデータをインポートする。 |
expdp | Oracleデータベースのデータをエクスポートする。 |
ディレクトリ・オブジェクトに関するシステム権限は次のとおり。
システム権限 | 説明 |
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CREATE ANY DIRECTORY | ディレクトリ・オブジェクトを作成できる。 |
DROP ANY DIRECTORY | ディレクトリ・オブジェクトを削除できる。 |
ディレクトリ・オブジェクトに関するデータディクショナリには、次のものがある。
データディクショナリ | 説明 |
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ALL_DIRECTORIES | データベース内のすべてのディレクトリを示す。 |
DBA_DIRECTORIES | 現在のユーザがアクセスできるディレクトリを示す。 |
ディレクトリ・オブジェクトに関するパッケージには、次のものがある。
パッケージ | 説明 |
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UTL_FILE | OSのテキストファイルを読み書きするストアドプロシージャ群を含むパッケージ |