Javaの識別子と予約語

Javaの識別子とは、変数やクラス、メソッド、パッケージの命名規則のことです。これらには長さの制限や使用できない記号などが定められています。この記事では、Java識別のルールについてご紹介します。

識別子の命名規則

識別子とはパッケージ、クラス、メソッドおよび変数の名前のことである。識別子は任意に命名できるが、さまざまなルールがある。

Javaの識別子には次の命名規則がある。

Java識別子の命名規則
位置 識別子に使える文字と記号
1文字目 半角英字(A~Z、a~z)
半角アンダーバー(_)
2文字目以降 半角数字(0~9)
半角英字(A~Z、a~z)
半角アンダーバー(_)

Java識別子の命名規則を正規表現で表すと [A-Za-z_][0-9A-Za-z_]* となる。

Javaの識別子に長さの制限は無い。256文字を超えるような長い識別子でも構わない。

Javaの識別子には次のルールがある。

慣習上、Javaの識別子は「キャメルケース」という命名規則を採用することが多い。キャメルケースとは、複数の単語を繋げて識別子を作るときに、先頭以外の単語をキャピタライズ(先頭の文字を大文字にする)する命名規則である。

int camelCase = 1;

使用できない文字

Javaの識別子に半角アンダーバー(_)以外の記号は使えない。

Javaの識別子において、大文字と小文字は区別される。つまり、wordWORD は別の識別子として認識される。

Javaの予約語は識別子として使えない。たとえば、変数やメソッドにdoubleという名前はつけられない。ただし、識別子の一部に予約語を含めることはできる。たとえば、変数やメソッドにdoubleLengthという名前をつけることができる。

日本語の識別子

あまり使われることはないが、Javaの識別子には日本語が使える。

int 高さ = 2;
System.out.println(高さ);

予約語

予約語とは、ステートメント、修飾子又はプリミティブ型などのJavaにおいて固有の意味を持つキーワードである。そのため、予約語は識別子として用いることができない。Javaの予約語を以下に示す。