Javaプリミティブ型

Javaはオブジェクト指向言語なので、本来はデータをオブジェクトで表現すべきである。しかし、使い勝手や実行速度の理由から基本的な数値データを扱うプリミティブ型が用意されている。

Javaのプリミティブ型一覧

Javaの基本データ型を次に示します。

boolean

Javaにおけるbooleanは、ブール型を表わすプリミティブ型である。

boolean型の使用例を次に示す。

boolean x = true;
boolean y = false;

byte

Javaにおけるbyteは、8ビットの符号付き整数を表わすプリミティブ型である。

byte型の使用例を次に示す。

byte x = 127;
byte y = -128;

char

Javaにおけるcharは、16ビットの符号無し整数を表わすプリミティブ型である。

Javaでは文字をUnicodeのUTF-16で表しているので、char型は文字を表すのにも用いられている。

char型の使用例を次に示す。

char x = 'A';
char y = 0x0041;

short

Javaにおけるshortは、16ビットの符号付き整数を表わすプリミティブ型である。

short型の使用例を次に示す。

public class Example {
  short prop;
  public Example() {
    prop = 0;
  }
  public short getProp() {
    return prop;
  }
  public void setProp(short prop) {
    this.prop = prop;
  }
}

int

Javaにおけるintは、32ビットの符号付き整数を表わすプリミティブ型である。

int型の使用例を次に示す。

public class Example {
  int prop;
  public Example() {
    prop = 0;
  }
  public int getProp() {
    return prop;
  }
  public void setProp(int prop) {
    this.prop = prop;
  }
}

long

Javaにおけるlongは、64ビットの符号付き整数を表わすプリミティブ型である。

long型の使用例を次に示す。

public class Example {
  long prop;
  public Example() {
    prop = 0;
  }
  public long getProp() {
    return prop;
  }
  public void setProp(long prop) {
    this.prop = prop;
  }
}

float

Javaにおける float は、IEEE 754で規定されている単精度の浮動小数点数を表すデータ型である。

float型の使用例を次に示す。

float x = 3.14;
float y = 3.14F;
float z = 3.14f;

double

Javaにおける double は、IEEE 754で規定されている倍精度の浮動小数点数を表すデータ型である。

double型の使用例を次に示す。

double x = 3.14;
double y = 3.14D;
double y = 3.14d;

プリミティブ型ラッパークラス

プリミティブ型ラッパークラスは、プリミティブ型の値をオブジェクト内に包んだ(wrap)クラスであり、プリミティブ型の処理に役立つ定数やメソッドを提供する。