HTMLのグローバル属性

HTMLのグローバル属性とは、すべての要素に共通する属性である。すべてのHTMLタグに指定することができる。

グローバル属性の一覧

  1. accesskey
  2. autocapitalize
  3. autofocus
  4. class
  5. contenteditable
  6. data-*
  7. dir
  8. draggable
  9. hidden
  10. id
  11. lang
  12. onblur
  13. onchange
  14. onclick
  15. oncontextmenu
  16. ondblclick
  17. onfocus
  18. onkeydown
  19. onkeypress
  20. onkeyup
  21. onmousedown
  22. onmousemove
  23. onmouseout
  24. onmouseover
  25. onmouseup
  26. onselect
  27. spellcheck
  28. style
  29. tabindex
  30. title
  31. translate

accesskey

要素に対するアクセスキー(ショートカット・キー)を指定する。空白で区切って複数のキーを指定することもできる。アクセスキーを指定すると、キーボード操作でリンク、ボタンおよび入力フォームへジャンプすることができる。アクセスキーの操作方法は、OSやウェブブラウザによって異なる。

アクセスキーの操作方法
OS ウェブブラウザ アクセスキーの操作方法
Linux Chrome Alt + Shift + アクセスキー
Firefox Alt + Shift + アクセスキー
Mac Chrome control + option + アクセスキー
Firefox control + option + アクセスキー
Safari control + option + アクセスキー
Windows Chrome Alt + アクセスキー
Edge Alt + アクセスキー
Firefox Alt + Shift + アクセスキー
Internet Explorer Alt + アクセスキー

autocapitalize

ユーザーが入力または編集したときに、入力文字列の大文字化を自動的に行うかどうかを、以下に示す列挙子で指定する。

autocapitalize
状態
off 自動的にキャピタライズしない。
none
on 文の最初の文字を大文字に、それ以外を小文字にする。
sentences
words 単語の最初の文字を大文字に、それ以外を小文字にする。
characters すべての文字を大文字にする。

autofocus

ページが読み込まれた時点で、その要素にフォーカスを当てるかどうかをブール値で指定する。

class

CSS のクラスを指定する。

contenteditable

ユーザーによる要素の編集が可能かどうかを true または false で指定する。空文字を指定した場合は、true を指定したのと同じである。

contenteditable
説明
true ユーザーによる要素の編集ができる
false ユーザーによる要素の編集ができない

data-*

カスタムデータ属性を指定する。「data-」の接頭辞に続く属性名は、任意の文字列を指定できる。

JavaScript からカスタムデータ属性の値を読み取るには、要素オブジェクトの getAttribute メソッドを使う。

<div id="book1" data-isbn="4041001013" data-author="夏目漱石">吾輩は猫である (角川文庫)</div>
<script>
  const element = document.querySelector("#book1");
  console.log(element.getAttribute("data-isbn"));
  console.log(element.getAttribute("data-author"));
</script>
吾輩は猫である (角川文庫)

JavaScript からカスタムデータ属性の値を読み書きするには、要素オブジェクトの dataset プロパティからアクセスする。

<div id="book2" data-isbn="4101006059" data-author="太宰治">人間失格 (新潮文庫)</div>
<script>
  const element = document.querySelector("#book2");
  console.log(element.dataset.isbn);
  console.log(element.dataset.author);
</script>
人間失格 (新潮文庫)

dir

方向を指定する。

draggable

ドラッグとは、マウス操作の一種で、オブジェクトをマウスのボタンを押したまま移動させることである。ユーザーが要素をドラッグできるかどうかを、以下に示す列挙子で指定する。

draggable
説明
auto ブラウザーの既定のドラッグ動作
true ユーザーが要素をドラッグできる
false ユーザーが要素をドラッグできない

draggable 属性の使用例を以下に示す。

<div draggable="auto">auto</div>
<div draggable="true">true</div>
<div draggable="false">false</div>
auto
true
false

hidden

要素を隠すかどうかをtrue又はfalseで指定する。

id

要素の識別子を指定する。

lang

言語を指定する。

onblur

要素が入力フォーカスを失ったときに実行される JavaScript を指定する。

onchange

テキストが(部分的にでも)選択されたときに実行する JavaScript を指定する。

onclick

マウスがクリックされたときに実行するJavaScript を指定する。

oncontextmenu

要素上でマウスの右ボタンをクリックしたときに実行する JavaScript を指定する。

ondblclick

要素がマウスでダブルクリックされたときに実行する JavaScript を指定する。

onfocus

要素がフォーカスを得たときに実行する JavaScript を指定する。

onkeydown

キーを押したときに実行する JavaScript を指定する。

onkeypress

キーを押して離したときに実行する JavaScript を指定する。

onkeyup

キーを離したときに実行する JavaScript を指定する。

onmousedown

マウスのボタンが押下されたときに実行する JavaScript を指定する。

onmousemove

マウスポインタを要素内で動かしたときに実行する JavaScript を指定する。

onmouseout

マウスポインタを要素内から要素外に動かしたときに実行する JavaScript を指定する。

onmouseover

マウスカーソルが乗ったときに実行する JavaScript を指定する。

onmouseup

マウスのボタンを押下した後で離すときに実行する JavaScript を指定する。

onselect

テキストが(部分的にでも)選択されたときに実行する JavaScript を指定する。

spellcheck

要素に対してスペル(綴り)と文法をチェックするかどうかをtrue又はfalseで指定する。

ウェブブラウザにスペルチェックの機能がある場合、要素の spellcheck 属性に false を指定すると、その箇所はスペルチェックの対象外になる。

なお、スペルチェックを有効にするには、ウェブブラウザ側で設定が必要になる場合がある。たとえば、Google Chrome であれば、[設定] - [言語] から [ウェブページにテキストを入力するときにスペルミスがないか確認する] を ON に設定する。

図1 Chromeの言語設定

スペルチェックを有効にしたテキストエリアを以下に示す。

<textarea lang="en" spellcheck="true"><textarea>

スペルチェックを無効にしたテキストエリアを以下に示す。

<textarea lang="en" spellcheck="false"><textarea>

style

CSS のプロパティを指定する。

tabindex

タブインデックスを指定する。

title

タイトルを指定する。

translate

要素を翻訳すべきかどうかをyes又はnoで指定する。