SET

SETとはMicrosoft Windowsで環境変数を表示または設定する組込コマンドで、コマンドプロンプトから使用できます。コマンド名の大文字と小文字は区別されません。この記事では、環境変数を表示したり、設定する方法を紹介しています。

環境変数の表示

環境変数の一覧を表示する。

SET

指定した環境変数を表示する。

SET name
name

環境変数の名前を指定する。指定した名前で始まる環境変数がすべて表示される。

環境変数の設定

環境変数を設定する。設定した環境変数は、そのセッションでのみ有効である。コマンドプロンプトを終了すると、その設定は消滅する。

SET name=value
name

設定する環境変数の名前を指定する。環境変数の大文字と小文字は区別されない。

value

環境変数に設定する値を指定する。

環境変数に値を追加するには、%name%で環境変数を参照して設定する。

SET PATH=%PATH%;C:\tmp

ユーザが入力した値を環境変数に設定する。

SET /P name=
name

設定する環境変数の名前を指定する。

指定したプロンプト(入力を促す文字列)を表示し、ユーザが入力した値を環境変数に設定する。

SET /P name=prompt
name

設定する環境変数の名前を指定する。

prompt

表示するプロンプトを指定する。

式を評価して、環境変数を設定する。

SET /A expression
expression

環境変数を設定する式を指定する。

環境変数の削除

環境変数を削除する。

SET var=
var
削除する環境変数の名前

動的な環境変数

Microsoft Windowsの特殊な環境変数として、動的な環境変数がある。動的な環境変数は、そのときどきの状況により環境変数の値が変化する。動的な環境変数の一覧を次の表に示す。

環境変数 説明
CD 現在のディレクトリ
DATE 現在の日付
ERRORLEVEL 直前に実行したコマンドの終了コード
RAMDOM 乱数(0から32,767までのランダムな整数値)
TIME 現在の時刻

サンプル


C:\> SET var=1+2

C:\>; ECHO %var%
1+2

C:\> SET /A var=1+2
3
C:\> ECHO %var%
3

C:\>

現在のディレクトリを表示する。

C:\Users\tsuka> echo %CD%
C:\Users\tsuka

C:\Users\tsuka>

現在の日付を表示する。

C:\> echo %DATE%
2018/01/11

C:\>

PowerShellの場合

SETはコマンドプロンプトの組込コマンドであり、PowerShellでは使えない。

PowerShellで環境変数の一覧を表示するには、Get-ChildItemコマンドレットを使用する。

Get-ChildItem env:

指定した環境変数を表示する。

Get-ChildItem env:Path
Get-ChildItem env:USERNAME

環境設定に値を設定する。

$env:FOO="bar"

環境設定に値を追加する。

$env:Path+=";C:\tmp"