スタイルシート属性 ruby-position はルビ(振り仮名)を振る位置を指定します。主に <ruby> タグに対して指定するスタイルです。
ruby-position : position
position には、次に示す列挙子のうちいずれかを指定する。
ブラウザ | 対応 |
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Chrome | ✓ |
Chrome Android | ✓ |
Edge | ✓ |
Firefox | ✓ |
Internet Explorer | ✗ |
Safari | ✓ |
Safari on iOS | ✓ |
横書きの場合、ruby-position プロパティに over を指定すると、親文字の上にルビが振られる。
<p>
メロスは激怒した。必ず、かの<ruby style="ruby-position: over">邪知暴虐<rt>じやちぼうぎやく</ruby>
の王を除かなければならぬと決意した。
</p>
メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
縦書きの場合、ruby-position プロパティに over を指定すると、親文字の右にルビが振られる。
<p style="writing-mode: vertical-rl">
メロスは激怒した。必ず、かの<ruby style="ruby-position: over">邪知暴虐<rt>じやちぼうぎやく</ruby>
の王を除かなければならぬと決意した。
</p>
メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
ブラウザ | 対応 |
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Chrome | ✓ |
Chrome Android | ✓ |
Edge | ✓ |
Firefox | ✓ |
Internet Explorer | ✗ |
Safari | ✓ |
Safari on iOS | ✓ |
横書きの場合、ruby-position プロパティに under を指定すると、親文字の下にルビが振られる。
<p>
メロスは激怒した。必ず、かの<ruby style="ruby-position: under">邪知暴虐<rt>じやちぼうぎやく</ruby>
の王を除かなければならぬと決意した。
</p>
メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
縦書きの場合、ruby-position プロパティに under を指定すると、親文字の左にルビが振られる。
<p style="writing-mode: vertical-rl">
メロスは激怒した。必ず、かの<ruby style="ruby-position: under">邪知暴虐<rt>じやちぼうぎやく</ruby>
の王を除かなければならぬと決意した。
</p>
メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
ブラウザ | 対応 |
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Chrome | ✗ |
Chrome Android | ✗ |
Edge | ✗ |
Firefox | ✗ |
Internet Explorer | ✗ |
Safari | ✗ |
Safari on iOS | ✗ |
<ruby style="ruby-position: inter-character">飛<rt>ㄈㄟ</rt>機<rt>ㄐㄧ</rt></ruby>
飛機
ruby-position プロパティの初期値は alternate である。
親要素に ruby-position プロパティを指定した場合、子要素にも継承される。
ruby-position プロパティはルビ注釈コンテナに対して適用される。
World Wide Web Consortium (2022) CSS Ruby Annotation Layout Module Level 1