DROP SYNONYM

DROP SYNONYMはシノニムを削除するSQL文である。

Oracle

プライベート・シノニムの削除

プライベート・シノニムを削除する。

DROP SYNONYM [schema.]synonym
schema
削除するプライベート・シノニムが存在するスキーマを指定する。削除するプライベート・シノニムが自分のスキーマ内にある場合は、スキーマ名の指定は省略できる。
synonym
削除するプライベート・シノニムの名前を指定する。

パブリック・シノニムの削除

パブリック・シノニムを削除する。

DROP PUBLIC SYNONYM synonym
synonym
削除するパブリック・シノニムの名前を指定する。パブリック・シノニムは非スキーマ・オブジェクトなので、スキーマ名を指定することはできない。

プライベート・シノニムを削除する。

SQL> DROP SYNONYM developer.emp;

必要な権限

削除するプライベート・シノニムが自分のスキーマ内にある場合は、とくに権限は必要ない。

削除するプライベート・シノニムが自分のスキーマ内にない場合は、DROP ANY SYNONYM システム権限が必要である。

パブリック・シノニムを削除する場合は、DROP PUBLIC SYNONYMシステム権限が必要である。

SQL Server

指定されたスキーマからシノニムを削除する。

DROP SYNONYM [ IF EXISTS ] [ schema. ] synonym_name

トランザクション

SQLはデータ定義言語(DDL)、データ操作言語(DML)、データ制御言語(DCL)およびトランザクション制御言語(TCL)の4種類に分類される。DROP SYNONYM文はDDL(Data Definition Language)の一種である。

DDLに対するトランザクションの扱いは、リレーショナル・データベース管理システムによって異なる。Oracleデータベースの場合、DDL文を実行するとトランザクションは暗黙的にコミットされ、ロールバックできない。

DDLのトランザクション
RDBMS 直前のトランザクション DDL自体のロールバック
Oracle Database 自動的にコミットされる ロールバックできない
MariaDB 自動的にコミットされる ロールバックできない
MySQL 自動的にコミットされる ロールバックできない
PostgreSQL 自動的にコミットされない ロールバックできる
Microsoft SQL Server 自動的にコミットされない ロールバックできる

関連SQL