Visual Basicの定数

Visual Basicには定数(Const)があります。あらかじめ定義されている「組み込み定数」とユーザが自分で定義できる「ユーザ定義定数」の2種類があります。この記事では、定数の一覧と自作方法をご紹介します。

組み込み定数

Visual Basicの組み込み定数
定数 数値 説明
vbCrLf Chr(13)+Chr(10) キャリッジリターン文字とラインフィード文字の組み合わせ
vbCr Chr(13) キャリッジリターン文字
vbLf Chr(10) ラインフィード文字
vbNullChar Chr(0) 値0の文字
vbNewLine Chr(13)+Chr(10)又はChr(13) プラットフォームに応じた改行コード
vbNullString 値0の文字列 外部プロシージャを呼び出す場合に使用する
vbTab Char(9) タブ文字
vbBack Char(8) バックスペース文字

ユーザ定義定数

定数は変数と似ていますが、変数と違い初期値から値を変更できません。定数を使用するには、定数の宣言が必要です。変数を宣言する構文を次に示します。

Const 定数名 = 初期値

データ型を明示することもできる。

Const 定数名 As データ型 = 初期値

定数の宣言後、定数名で値を参照することができます。ただし、宣言時以外に値を代入することはできません。

定数の使用例を次に示します。

Const PI As Double = 3.14
Dim r As Double
Dim s As Double

r = 2
s = r * r * PI

グローバル定数

VBAでグローバル定数を定義するには、標準モジュールの[(General)]-[(Declarations)]でPublic宣言する。

Public Const ROW_MAX As Integer = 100