pg_restore
pg_restoreは、pg_dumpによって作成されたカスタム形式またはtar形式のアーカイブファイルからPostgreSQLデータベースをリストアするコマンドである。
pg_restoreの構文
pg_restore [connection-options] [options] [filename]
- filename
- リストアするアーカイブファイル(ディレクトリ書式アーカイブの場合はディレクトリ)の場所を指定する。
リストアするアーカイブファイルを指定しなかった場合、標準入力からアーカイブを読み取る。
データベース接続オプション
pg_restoreコマンドのconnection-optionsには、次のデータベース接続オプションを指定できる。
- -h host
- -host=host
- PostgreSQLサーバのホスト名を指定する。ホスト名を指定しなかった場合は、環境変数PGHOSTに設定されたホスト名が使われる。
- -p port
- -port=port
- PostgreSQLサーバのポート番号を指定する。
- -U username
- -username=username
- データベース接続ユーザ名を指定する。
pg_restoreのオプション
pg_restoreコマンドのoptionsには、次のオプションを指定できる。
- -c
- --clean
- 再作成前にデータベースオブジェクトを整理(削除)する。
- -d dbname
- --dbname=dbname
- 指定したベータベースに接続して直接リストアする。
- -F format
- --fomrat=format
- ファイル形式を指定する。
format |
説明 |
c |
カスタム形式アーカイブを出力する。 この形式で出力した場合、リストアはpg_restoreコマンドを使用する。 |
custom |
t |
tar形式のアーカイブを出力する。 この形式で出力した場合、リストアはpg_restoreコマンドを使用する。 |
tar |
- --if-exists
- データベースオブジェクトを初期化するときに条件コマンドを使う。
- -n schema
- --schema=schema
- 指定したスキーマ内のオブジェクトのみをリストアする。
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- pg_dump
- PostgreSQLデータベースをスクリプトファイルまたは他のアーカイブファイルへ抽出する。