git config

git configは、Gitやリポジトリの設定を行うGitコマンドである。

Gitの設定には次の2種類がある。

  1. リポジトリ毎の設定
  2. ユーザ毎の設定

ユーザ毎の設定より、リポジトリ毎の設定の方が優先される。

Gitのインストール後にまず設定すべき属性は、著者の名前と電子メールアドレスである。

構文

git cofig [--global] attribute values...
--global

ユーザごとの設定を変更する。--globalを指定しない場合、リポジトリごとの設定が変更される。

attributeには、次の表に示す属性を指定する。

属性 説明
alias.name Gitサブコマンドの別名
core.editor コミットやタグのメッセージを編集するときに使うテキストエディタ
core.pager Gitがlogやdiffなどを出力するときに使うページャ
http.sslVerify 証明書を検証する(true)か自己証明書を許容する(false)か
user.name コミットに使われる著者の名前
user.email コミットに使われる著者の電子メールアドレス

Gitの初期設定

Gitの初期設定を行うには、次の手順で操作する。

  1. スタートメニューから[すべてのプログラム] - [Git] - [Git Bash]をクリックする。
  2. ユーザ名を登録する。
    $ git config --global user.name marina
  3. メールアドレスを登録する。
    $ git config --global user.email marina@itref.fc2web.com
  4. 日本語を含んだファイル名が正しく表示されるよう設定する。
    $ git config --global core.quotepath off
  5. Gitの出力をカラーリングする。
    $ git config --global color.ui auto

ユーザ名の設定

Gitの初期設定として、コミットログに記載されるユーザ名を設定する。

$ git config --global user.name tsuka

メールアドレスの設定

Gitの初期設定として、コミットログに記載されるメールアドレスを設定する。

$ git config --global user.email mail@example.com

認証情報の設定

GitHubにpushするときに毎回パスワードを聞かれないようにするには、認証情報をキャッシュするよう設定する。

$ git config --global credential.helper cache

パスワードのキャッシュがタイムアウトする時間を変更する。

$ git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'