スタイルシートの-webkit-user-selectプロパティは、ユーザがHTMLの要素を選択したときの動作を制御する。-webkit-user-selectはChrome及びSafari、-moz-user-selectはFirefox、-ms-user-selectはInternet Explorerの独自拡張機能である。
プロパティ | ウェブブラウザ |
---|---|
user-select | ウェブブラウザの種類に依存しない |
-webkit-user-select | Chrome と Safari |
-moz-user-select | Firefox |
-ms-user-select | Internet Explorer |
CSSの user-select プロパティを使うと、テキストをマウスなどで選択できるかどうかを指定できる。ウェブブラウザの種類には依存しない。
user-select CSSプロパティには、次に示す値を指定できる。
<p style="user-select: all;">
このテキストはまとめて選択できます。
部分的には選択できません。
</p>
このテキストはまとめて選択できます。部分的には選択できません。
<p style="user-select: none;">
このテキストは選択できません。
</p>
このテキストは選択できません。
<p style="user-select: text;">
このテキストは部分的に選択できます。
</p>
このテキストは部分的に選択できます。
user-select プロパティの処置期は auto である。
全ての要素に対して user-select プロパティが適用できる。
親要素に対して指定した user-select プロパティは、その子孫要素へ継承されない。
CSS の user-select プロパティを JavaScript から参照又は設定するには、style オブジェクトの userSelect プロパティを参照又は設定する。
document.getElementById("example").style.userSelect = "none"
World Wide Web Consortium (2021) CSS Basic User Interface Module Level 4
ChromeやSafariでテキストをマウスなどで選択できるかどうかを指定する。
<p style="-webkit-user-select: text;">
テキストを選択できます。
</p>
<p style="-webkit-user-select: none;">
テキストを選択できません。
</p>
テキストを選択できます。
テキストを選択できません。
CSSの-webkit-user-selectプロパティをJavaScriptから参照又は設定するには、styleオブジェクトの webkitUserSelect プロパティを参照又は設定する。
document.body.style.webkitUserSelect = 'none';
Firefoxでテキストをマウスなどで選択できるかどうかを指定する。
<p style="-moz-user-select: text;">
テキストを選択できます。
</p>
<p style="-moz-user-select: none;">
テキストを選択できません。
</p>
テキストを選択できます。
テキストを選択できません。
CSSの -moz-user-select プロパティをJavaScriptから参照又は設定するには、styleオブジェクトの MozUserSelect プロパティを参照又は設定する。
document.body.style.MozUserSelect = 'none';
Internet Explorerでテキストをマウスなどで選択できるかどうかを指定する。
<p style="-ms-user-select: text;">
テキストを選択できます。
</p>
<p style="-ms-user-select: none;">
テキストを選択できません。
</p>
テキストを選択できます。
テキストを選択できません。
CSSの -ms-user-select プロパティをJavaScriptから参照又は設定するには、styleオブジェクトの msUserSelect プロパティを参照又は設定する。
document.body.style.msUserSelect = 'none';
Microsoft (2017) -ms-user-select property