fuser

fuserは、ファイルやソケットを使用しているプロセスを識別するLinux/Unixコマンドです。

概要

fuser [-fuv] [-a|-s] [ -k [-i] ] name...
fuser -l
fuser -V
PID
ファイルまたはファイルシステムを使用しているプロセスのプロセスID

オプション

コマンドに指定できるオプションには、POSIXとGNUの2種類の形式がある。POSIXの場合、オプションはハイフンで始まり、アルファベット1文字で指定する。タイプする数が少なくて済むが、意味が解り難い。GNUの場合、オプションはハイフン2つから始まり、複数のアルファベットで指定する。タイプする数は多くなるが、意味が解り易い。

以下に示すオプションをfuserコマンドに指定できる。

-a
コマンドラインで指定されたすべてのファイルを表示する。 (POSIX)
$ fuser -a /home/tsuka
/home/tsuka:             7c
--all
コマンドラインで指定されたすべてのファイルを表示する。 (GNU)
-k
指定したファイルにアクセスしているプロセスを終了させる。(POSIX)
--kill
指定したファイルにアクセスしているプロセスを終了させる。 (GNU)
-i
プロセスを強制終了する前に、ユーザーに確認を求める。-k オプションと共に指定する。 (POSIX)
$ kill -k -i example

複数のPOSIXオプションを指定する場合、ひとつに纏めて指定できる。

$ kill -ki example
--interactive
プロセスを強制終了する前に、ユーザーに確認を求める。--kill オプションと共に指定する。 (GNU)
$ kill --kill --interactive example
-l
利用可能なシグナル名を一覧表示する。(POSIX)
$ fuser -l
HUP INT QUIT ILL TRAP ABRT BUS FPE KILL USR1 SEGV USR2 PIPE ALRM TERM STKFLT
CHLD CONT STOP TSTP TTIN TTOU URG XCPU XFSZ VTALRM PROF WINCH POLL PWR SYS
--list-signals
利用可能なシグナル名を一覧表示する。 (GNU)
-u
各PIDにプロセス所有者のユーザ名を付加する。(POSIX)
--user
各PIDにプロセス所有者のユーザ名を付加する。 (GNU)
-v
プロセスはpsのようなスタイルで表示される。PID、USER、COMMANDの各フィールドは、psと同様である。(POSIX)
$ fuser -av /home/tsuka
                     USER        PID ACCESS COMMAND
/home/tsuka:         tsuka         7 ..c.. bash
--verbose
プロセスはpsのようなスタイルで表示される。PID、USER、COMMANDの各フィールドは、psと同様である。(GNU)
-V
バージョン情報を表示する。 (POSIX)
$ fuser -V
fuser (PSmisc) 23.4
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--version
バージョン情報を表示する。 (GNU)

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